犬の精巣腫瘍

今回は精巣腫瘍の症例を紹介します。

元々片方の精巣だけ鼠径部で止まってしまっていた症例です。

1ヶ月前から大きくなっているのに気づいて心配で来院されました。

精巣腫瘍が強く疑われたので手術を推奨しました。

術前の画像検査では大きな異常はなく、血液検査でも明らかな異常はありませんでしたので手術を実施しました。

*青枠が大きくなった精巣です。赤枠は正常な大きさの精巣です。
 青枠の精巣が明らかに大きくなっています。
*腫れている精巣の上の皮膚をメスで切開しました。
 総鞘膜という精巣を包んでいる膜も一緒に切除することにしました。
*切開した場所は2箇所になりましたが、特に大きな問題もなく手術を終えました。

このあと取り出した精巣を病理検査へ提出しました。

診断結果はセミノーマという腫瘍でした。まわりの組織には浸潤していなく完全に切除できていました。

セミノーマは完全な良性ではなく、潜在悪性腫瘍と考えられています。

稀に転移を起こす(10%未満)ことがあるので定期的に画像検査を中心に転移の有無をチェックすることを推奨しました。

私も経験的にお腹のリンパ節に転移して便が出にくくなった症例を見ていますので

便が出にくい、便が潰れているなどの症状がでていないかは飼い主さんに注意してもらうようにしました。

現在10ヶ月程度経過していますが明らかな転移は見つかっていません。

同じような症状でお困りの方は
あわの動物病院(岐阜市岩崎332-1)までご相談ください。
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